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このペダルってなんだっけ?(3)
こんにちは〜
今日はペダル編最終回!!
ピアノペダルの中でも謎の多い子、
左のペダルをご紹介していきたいと思います♬
まだ見てないよ〜という方はぜひこちらから🔻
では早速見ていきましょう!
◎効果が分かりづらい?アップライトピアノ
ではまずアップライトピアノからご紹介していきたいと思います。
演奏中、左のペダルを踏んだことありますでしょうか…?
右のペダル、真ん中のペダルのような劇的変化!!がなく
効果が少し分かりづらいかも知れません……泣
実はアップライトピアノでの左のペダルの効果は…!!
少しだけタッチ感が軽くなると同時に音が弱くなります‼︎
構造としては、弦を打っているハンマーと弦との距離が
近づくことで、普段よりもハンマーに勢いがつきづらくなり
音が少し弱くなるという仕組みです。
…
……?
少し分かりづらいので、パチンコに例えてみましょう。
Y字の二股の部分についているゴムの弾性を利用して物を飛ばす道具です。
ゴムを目一杯引けばゴムが伸びた分だけ勢いがつき、
遠くへ素早くとびますよね。
その一方で、目一杯引いた時の半分くらいで止めると、
目一杯引いた時よりも飛距離は短くゆっくり飛ぶと思います。
これと同じ現象が左のペダルを踏むことで行なわれており、
普段弾いている音よりもソフトな音になるのです。
【補足】ピアノと組み合わせて考えてみると…🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦
ゴムを引く距離(伸び)=勢いをつけるための距離=ハンマーの動く距離
ゴムを目一杯引いた時伸び = 普段のハンマーの動く距離
目一杯の半分の伸び = ソフトペダルを踏んだ時の距離(ハンマーが弦に近づいた状態)
🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥🟦🟥
◎グランドピアノでは?
一方グランドピアノの左のペダルは何かというと、
ウナ・コルダ‼︎
意味はイタリア語で“一本の弦“ですね。
仕組みとしては、ペダルを踏むと
鍵盤とその奥にあるアクションが全て左にずれます。
そのため、シフトペダル(英語で移動)とも呼ばれています。
そのことによりピアノを弾いた時に全ての弦に当たらず、
音量が小さくなるほか、普段弦を打っている場所とはずれた部分、
クッション性のあるフェルト部分で弦を叩くため
音の響きが柔らかくなります。
余談ですが、ペダル名でウナ・コルダとは呼ばれているものの
実際には2本の弦を使用するため、実質的にはデュエ・コルダ
(イタリア語で二本弦)。
昔はハンマーがずれると一本だけ弦を打つ仕組みだったため、
その名残で現代もウナ・コルダと呼ばれています。
まとめ
ココまで長くなってしまいましたがいかがだったでしょうか…?
あまり使わないペダルもあったと思いますが、
使い所さえ見極めれば表現の幅がぐんと広がるかと思います!
ぜひ演奏技法の足がかりになれば…٩( ‘ω’ )و♪
昔のピアノだともっと変わったペダルもあるのですが…
また機会があれば記事にしたいと思います😎
それではまた次回!
ココまでお読み頂きありがとうございました〜