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2024.08.07

続 鍵盤の奥にばね?

こんにちは〜

今回は鍵盤の奥側のばねの役割とその場所について

ご紹介いたします!!

前回の続きになりますので、まだ見てない方は是非こちらから🔻

では早速見ていきましょう〜

◎ピアノ演奏に必要なバネ

  実際にはどこにある?

アップライトピアノにある、バネの場所は一般的には

下の写真の通り!

少し見えづらいですが、囲っている部分、よく見ると

それぞれ形の異なるバネがあります。

おや、赤い四角部分と青い四角部分とに分かれていますね…。

これ、実は役割ごとに色分けして見ました!

赤箱部分は次の音を出すための準備をしやすくするための

バネで、青箱部分は音を止める、または音をのばすために必要な

フェルトの動作に関わるバネです。

それぞれ解説していきます!!

1.鍵盤の微細な操作を伝える楽器の要

まず最初にご紹介するのは、下の赤箱部分のバネ。

このバネは鍵盤の微細な操作を伝えている部品の

動作をより良くするためのバネです。

鍵盤が定位置に戻るのを待って連続して音を出す時に、

タッチの重さが1回目と2回目で違わぬよう、

そして奏者の強弱を連打時に表現できるように手助けしています。

またこのバネがあると、もし鍵盤が元の位置に完全に戻っていなくても、

次の音を出しやすくなるというメリットがあります。

2.音を出した後の処理機能を司るサポート係

次は上の赤箱部分のバネ。

なんだか変わった形をした代物ですね!

こちらは実際に音を出すための「ハンマー」という部品が

打鍵後にしっかり定位置に戻れるように手助けするバネです。

音を出すために鍵盤を押すその勢いで、

ある程度“跳ね返って”定位置には戻ってくるのですが

弱音を出した後など戻って来づらい時もあります。

つまりどんな音を出した後でも

例外なく元の位置に戻るためのサポートをしている

という訳です。

ちなみに変わった形のバネと共についている部品は、

消耗により外れてしまうことなどもありますが、

修理することで元通り直すこともできます☺️

修理についてはまたの機会に!

3.音を止めるためには

最後に青い箱の中のバネについてです。

こちらは音を止める、または伸ばす際に活躍します。

ピアノの発音源である“弦”は不必要に鳴らないように、

音を出す時以外はフェルトがあてがわれており、

低音域から少し高い音域にわたってこの仕組みが

利用されています。

(高い音は、弦の長さの関係で音の減衰が速いこと・

他音域に比べ音量が出ないなどの理由から、

フェルトはありません!!)

しかしただフェルトを弦に当てているだけでは

微妙に他の音と共鳴してしまったり、

鍵盤から指を離した後も少し音が残るなどの現象が起きます。

次に弾く音によっては不協和音にも

なってしまう可能性が…Σ(・□・;)

そこで、バネの力が活躍します!!!

バネに単一方向で力をかけて形を変えると、

元に戻ろうとする力が働きますよね。

その力を利用して、

フェルトを弦に押し当てることができます!!

加えて音を伸ばすときもバネの柔軟性によって

スムーズにフェルトを弦から離すことができます。

◎最後に

鍵盤の奥にこんなにバネがあるだなんて驚きですよね。

ピアノを実際に弾く時のヒントにもなりうるかも…?!

ココまで長くなりましたが、最後までお読みいただき

ありがとうございました(๑˃̵ᴗ˂̵)

ではまた次回お会いしましょう!!

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